ざつだん

今年も「喜働」でいきましょう、というおはなし

もう年が明けて半月ほど経っておりますが、改めまして、新年明けましておめでとうございます。
なりひら治療院の鈴木です🍀

写真は浅草ビューホテルから🌅
朝やけ前のいわゆる「トワイライト」です。この後、非常にきれいな日の出となりました。
こういういい景色を見ると気持ちがリセットされるような、「このあとも頑張ろうかな!」とシャキッとした気持ちになれますよね。
そんな晴れやかな、朗らかな気持ちで今年も一年、働いていきたいと思っています。

人は、「生きていること」それ自体が「働いていること」と同義です。
平日の日中を仕事に費やす事だけではありません、食事をすることや睡眠をとることも人間の心身にとっては必要な「働き」であり仕組みなのです。

とはいえ、やはり「働く」と言うと『労働』をイメージしますよね。
労働:
①ほねおりはたらくこと。体力を使用してはたらくこと。
②人間が自然に働きかけて生活手段や生産手段をつくり出す活動
(岩波書店:広辞苑第7版より)

一般的には①のイメージですね。
「労」という字には、「つとめる」「はたらく」のほかに「つかれる」「なやむ」「くるしむ」「うれえる」といったネガティブな意味も含まれるため、働くことは辛く暗い印象がつきまといます。

東洋医学的にはすべての物事には『陰』と『陽』の2つの側面がありますが、労働にも『陰陽』があります。
労働の『陰』は報酬をもらう為に仕方なく働くこと。不平不満や憂鬱さ、誤魔化しや怠け心が生まれやすい働き方です。
一方で、労働の『陽』の面は、自らの仕事を天職と信じ、真心を尽くして懸命に働くこと。
1900年代初頭から1950年頃までにかけて社会教育家として活動した、故 丸山敏雄は生前にこう語っています。

なにより困ることは仕事のない事である。夜、12時間半寝なければならぬことである。何もせず、一日中じっと座っていることの退屈さ、苦しさ。
「人間は働くために生まれている」
と、つくづく骨身に徹して悟ったのは、このときであった。
仕事を持つこと、何と嬉しい事であろう。仕事そのものが恵みである。働くことそのものがまず何よりの報酬である、とつくづく思ったのである。

人類の朝光 著:丸山敏雄

報酬があるから、褒められるから、認められるから働くのではなく、働くことそのものが報酬であり、喜び(『喜働』)なのだと言います。

丸山敏雄の提唱する「喜働」には次のような7つの特徴があります。

1)働くこと自体が大きな喜び
2)働きは最上の喜びとなる
3)「喜働」とは清い働きのこと
4)働きは一切の幸福や喜びを産む幸福の源泉・・・働きは健康のもと、働くと仕事が得られる
5)喜働は生産の原動力・・・喜んで働いた方が生産性、効率、質が高まる
6)喜働は日々の実践目標
7)人は働くために生まれている、働かなぬ者は生きる価値がない・・・人の価値は、その人の働きによって定まる。「働かざる者は食うべからず」では生温い。

7つ目はなかなかハードですね(笑)
正直言って、会社員だった頃はこんな風に考えたことは1度もありませんでした😓
「『喜んで働く』だなんて居酒屋かよ」って当時の自分なら思うでしょう。
もちろんいい仕事ができた時は楽しかったし、やりがいも感じました。
でも、それ以上に「義務感」で働いていたように思います。

これが自分で開業してみると仕事を頂けるという事がどれだけ有難く、嬉しいものか。
働けること自体が嬉しく、楽しいのです。
(もちろん大変な事もありますし、十分に休養も取らなければなりません)
いつの間にか、働くことが「労働」から「喜働」に変わってきています。

自分が世の中を変えるとか大それたことを言うつもりはないし、自分の仕事に限りがあることはわかっています。それでも自分たちを頼ってきてくれる患者さんの為には喜んで働きたいし、もっと多くの人たちの為に働きたい。
そんなちょっとばかりの使命感と、仕事をさせて頂ける喜びを感じながら2023年も働いていこうと思います。
本年もなりひら治療院をどうぞ宜しくお願い致します。


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