健康のお話

第40回日本東方医学会学術大会に参加してきたおはなし

こんばんは、なりひら治療院の鈴木です🌃
文章を書こうと思うと本腰を入れてしまいがちでもっと気軽に書きたいのに書けない症候群です💦
さて、先日の日曜日はお休みを頂戴してとある学会に参加させて頂きました。
お越しになろうとして下さった方にはご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。
今回はその学会の様子をまとめてみました。

日本東方医学会とは

日本東方医学会についての詳しい説明はこちらのリンクをご覧頂くとして、かいつまんで言うと西洋医学と東方医学(中国・韓国・日本を含むアラビア以東の地域なので『東方』と呼んでいるのか??)のいいところを融合させて、お互いに補い合いながらより良い医療を目指そうとする会の様です。

以前、板橋区で訪問マッサージ事業所を経営している社長と鍼灸師の先生と食事に行った際に医学会を教えて頂きました。
それ以来、Facebookをフォローしていたもののなかなか機会がなく、ようやくこのようなオープンな会が催されると知り、参加を検討し始めました。

医学会に対する最初のイメージ

一般的に
西洋医学
・・・エビデンスがしっかりしている、現代医療の中心、標準治療
東洋医学
・・・長い歴史/体験/経験に基づく、民間療法、効果があるのかないのかわからない玉石混合

と言うイメージがあると思います。
この業界に身を置いている自分ですら、そのように感じるところはあります。

この学会は医師や鍼灸・マッサージ師のように医療系国家資格を持っていない人でも入会ができます。よく言えばすっごくオープンな組織ですが、逆に言えばちょっとヤバめな人でも入会できてしまうということ。
これは実際に雰囲気を体感してみなければ入会するかしないかは判断できないなと思いました。

学術大会の様子

学術大会の参加申込締め切り当日に申し込みをしました。
翌々日には抄録集と入場証が送られてきました。早くて驚きです。

注目のSAPHO症候群に対する鍼灸介入について

僕が個人的に注目したのは、一般口演1つ目の「鍼灸介入によるSAPHO症候群の疼痛コントロールについて」。
SAPHO症候群とはSynovitis(滑膜炎)、Acne(痤瘡)、Pustulosis(膿疱症)、Hyperostosis(過骨症)、Osteitis(骨炎)の頭文字を由来とする原因不明の骨関節症状と皮膚症状を呈する疾患群の総称。
私の身近な人でもSAPHOの全ての症状は出ていないけれど膿疱症や骨炎などで悩んでいる人がいます。
鍼灸の介入で疼痛コントロールができるのなら、指圧でも同様のコントロールができるのではと。
ところが、私が会場入りしたのは開始30分後。
聞き逃しました😅😅
抄録があってよかった笑

あれ?今公演してる先生ってもしかして・・・

私が遅れて会場入りした時、偶然にもTwitterでフォローしている先生がご口演なさっていました。ご発表が終わった後、お疲れ様でしたとリプライを送ると名刺交換しませんか?とお声がけ下さいました。
こうしてお一人でも名刺交換させて頂き、横のつながりが出来るだけでも参加した甲斐があったというものです。

DAPA(医鍼薬地域連携研究会)なる勉強会

東方医学会に入会している方々は鍼灸師だけでなく、鍼灸・漢方外来など東洋医学も診療に取り入れている医師、漢方薬局などの薬剤師さんなども多くいらっしゃいます。
鍼灸×医師×薬剤師×その他医療従事者と地域連携の為の勉強会も開催しているようです。
勉強会、論文抄読会、医師との連携方法、地域で医鍼連携ができる鍼灸院や病院の名簿作成、依頼状(紹介状)のフォーマットや書き方など様々な勉強会を行なっているとのこと。
大変興味深いです。

各地から集まる様々な医療従事者

全国から医師や鍼灸師が集まっており、中には大学病院の東洋医学外来で医師の卵を教育する立場の先生もいらっしゃいました。
順天堂大学医学部では東洋医学研究会という部活動もあるらしく、学生さんたちも多く参加されていました。
一般口演では鹿児島大学医学部&横浜市立大学医学部の1年生の学生さんがお二人で発表なさっていましたがあまりに素晴らしい発表に度肝を抜かれました(°_°)

感想

日本東方医学会のビジョンは
・目の前の患者さんに出来ることは何かを考える
・広く東方医学を学ぶ
・医師-鍼灸師の連携
・公衆衛生の向上への貢献
だそうです。特に最後の公衆衛生への貢献はエビデンスに基づく医療である必要があります。
このビジョンを聞いた時に、「この学会はしっかりしているな」と感じました。
DAPAなど会員間での職種を越えた勉強会も定期的に開催されているようですし、広く有効な情報をインプットできそうだとも感じました。
鍼灸師の先生だけでなく、医師の先生とも名刺交換させて頂いたりと他職種との交流も図れることもメリットだと思いました。
ということで、私は今入会申込書を書いています笑

あはきも各業団の活動はベースでありつつ、このような学会などで他の医療職との連携・交流を図ることもあはきの認知度や立ち位置の認識に繋がるのではないでしょうか。
また専門学校の職員・先生方も参加されてもいいと思いました。
実際、日本指圧専門学校の先生が参加なさっていたようです。

長生もそうですが、1つの村社会に固執しているような空気も感じられます。
その中で「長生はこうだ!」「あはきはこうだ!」と声を上げても周囲からすれば「裏路地でヤンキーがワーワー騒いどるわ」くらいにしか感じないのかもしれません。
自分達の存在を示したいのであれば、輪に加わっていかなればメインストリームにはなり得ないのだと思います。

この医学会の中でも、あん摩マッサージ指圧師のみの人間は珍しいようです。
あマ指のみですが少しずついろんな職種・いろんな人と繋がりを持って活動していきたいと思えるいい機会でした。

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