前回のブログ投稿が10月、、、
1ヶ月に1度はブログを書こうと思っておりますので、まぁまぁいいペースではないでしょうか笑
MEOとかSEO対策するならもっと頻繁に書くべきなんですがね😅
どうも、なりひら治療院の鈴木です👓
今回は、とある講習会に参加させて頂いた感想を書こうかと思います。
医師や歯科医師、看護師などと同様に、我々あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師にも業界団体(職能団体とも言います)がありまして、当院スタッフ2名は『東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会』という会に所属しております。(略して『都師会』)
何をやっている会かと簡単に言うと、
・鍼灸マッサージ師の資質向上の為の研修会
・一般の方への認知度向上や受療率向上の為の啓蒙活動(スポーツイベントの施術体験ボランティアや市民公開講座)
・災害ボランティア
・政治や行政、官公庁との折衝(行政とのコラボイベントや鍼灸マッサージ師の権利の侵害等があった場合の訴え)
などをやっている団体です。
今回参加したのは、都師会が主催する東京都委託施術者講習会の第5回。
今回の講師は鍼灸業界では名の知れた、鳥海春樹先生。
テーマは「鍼灸とは何か〜地域医療において鍼灸院がアピールしなければならないポイント〜」。地域の中で開業している当院にとっては聞き逃せないテーマ。
この鳥海先生、どんな方かと言うと、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の免許を持ちながら、いつの間にか東京理科大で修士を取って、慶應大学院の神経内科学教室で鍼灸の研究をスタートさせ博士号を取得。その後は慶應病院で鍼灸外来まで作っちゃったというスゴい人。
「Conjugated Regional Inhomogeneity-Map(通称:コリMAP)」という病気のせいでできるコリの地図があり、恐らくそのコリが元の病気を増悪させる、あるいは元の病気の治癒を阻害する。という仮説を研究なさっています。
鳥海先生の面白インタビューはこちら
ハリトヒト。インタビュー
https://haritohito.jp/interview/toriumiharuki/2/
鳥海先生の講義を聞いた後は、みんながその「鳥海節」に惹き込まれると聞きます。
どんなにおもしろい講義なんだろうと、web受講してみることにしました。(日曜は営業日ですのでね)
初めて見る鳥海先生の第一印象は元東京都知事の猪瀬直樹。
べらんめぇ口調で喋り倒す、その勢いは立川談志。
荒っぽく聞こえるけど言ってることは至極、シンプル。だけども、きっとそれは正論。
言いたいことをズバズバ言う、そのキャラクターにファンが多いのは納得。
例外なく、私も「鳥海節」に惹き込まれた1人となりました。
いくつか先生の言葉で印象に残ったものをご紹介。
まずは施術編。
- 鍼灸(マッサージ)は医業の一部。
- 鍼灸・あん摩の大元はコリを取ること。悪いところは凝ってるし、凝ってるところから悪影響が出る。
- フワってしてないとこ見つけて、それをなんかフワッとさせてやればいい。
- 「鍼灸(マッサージ)って何やってんだ?」って聞かれたら「コリ取ってる」って言えばいい。
- 「冷やすな」が効果持続のコツ。身体に「いいクセ」をつけてくのが俺らの仕事だし、継続して通ってもらうのに大事。
次は業界編。
- 資格持ってる人間が何十万人、歯科医師よりも多いのに業界団体に加入している人は5%程度。それでは国も行政も話を聞いてくれない。
- 世界最弱の業界団体(←これが一番笑った、笑えないけど)
- 業界団体がありすぎる、それぞれに会費を払うのも大変。もっとまとまれ。
いろんな勉強をして、情報や知識を詰めれば詰めるほど理屈っぽく考えるし、患者さんにも理屈っぽく伝えたくなりがちだけど、もっとシンプルに考えた方が迷いがなくなる。
実際、臨床で施術させてもらってて、やっぱり意識する所は「筋緊張の強い所はどこだ?筋硬結のある場所は?関節の可動域や動かした時のスムーズさや引っ掛かり感はどうだ?」と、そんな所を探って、緩めていきます。
ヘタにあーだこーだ言うよりも、「こことここのコリが強いから、鍼とお灸と手技でコリ取ります」の方がよっぽどシンプルでわかりやすいし、実際患者さんもコリの強いところが辛いと思うのですよ。
鳥海先生のお話を聞いて、我々が感じていたこと・実践していたことは科学的に検討されていることなんだと思うと迷いなく施術ができるし、迷いがない方が実際に患者さんの施術後の反応がいい(気がする)。
講習会の後は、都師会の会長にお呼び頂いて鳥海先生も交えての懇親会に参加させて頂きました。写真も撮ったけどマトモなものがないのでお出しできませんが、業界のあれこれ・これからどうする都師会?など、たっぷりお話させて頂きました。
結局朝帰りになりましたが、気のいい人たちと語る”あはき”論議は楽しいし、業団の人たちとだからこそできる”未来を変える議論”に、大学競技ダンス部の頃のような「金はないけど楽しい青春」みたいな感覚を感じながら、朝の両国橋を渡りました。
都師会の講習会は今回で2度目でしたが、今回も大変勉強になる、というか、自信がついた、というか、自分たちの土台を固めて頂いたような機会でした。
講習会の講師は原則、「医師や医学博士など、病院や学術研究機関への勤務経験のある方」をお招きしているそう。
鍼灸マッサージだけでなく、臨床医学や医療制度等に関する、より新しく、より深い知識や情報を手に入れることができます。それも無料で。もう一度言います。無料です。
しかも、会員じゃなくても参加可能だし、東京都民じゃなくても参加可能です。
これを使わない手はないと思いますがいかがでしょうか??
と、都師会の回し者みたいな締めになりましたが、実際、業団の組織率が上がらなければ自分たちの権利も主張できないのです。小さな鳴き声をあちらこちらで鳴かせていても仕方ないのです。小さな鳴き声を1つの大きな声にまとめなければ届かないのです。
そんなこんなで、私自身は市井の中の一介のあん摩マッサージ指圧師でございますが、ちょっとでも業界を盛り上げる為の活動もしていきたいと思った週末でございました。
それでは、皆さん
ごきげんよう(・∀・)
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