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毎年10月は脳卒中月間
こんにちは、なりひら治療院の鈴木です。
9月から気合をいれてブログ書こうと意気込んだ割に案の定、後半に失速しました。
患者さんが増えてきたのを言い訳にしてはいけませんね。
コツコツやっていきます。
さて、皆さん。
実は今年から10月1日~10月31日まで『脳卒中月間』となったようです。
個人的にとてもタイムリーな話題です。
どうして脳卒中をテーマにしようと思ったかといいますと、
実は私の父が6月前半に脳卒中で倒れ入院していたからです。
幸い命に別状はなく、リハビリ病院からの退院の目途が経ちました。
私たち家族としてもホッと一安心しています。
脳卒中=脳血管疾患
ご存じだと思いますが改めて『脳卒中』とは、
突然生じた脳の血管の血流障害によって、急に手足がしびれたり動かなくなったり、
言葉が話せなくなったり、あるいは意識がなくなったりする発作。
(聖マリアンナ医科大学 東横病院脳卒中センターHPより抜粋)
脳血管の血流障害とは主に詰まったり、破裂する事を指します。
詰まった場合は脳梗塞=虚血性
破裂した場合は脳出血=出血性
となります。
医学的には、脳卒中=脳血管疾患と呼びます。
統計では2020年の死因第4位で、全国で10万人超の方々が脳血管疾患(脳卒中)でお亡くなりになっています。
(厚生労働省:2020年度人口動態統計より)
(本ブログでの医学情報は基本的に、あはき師養成校で使用する教科書から抜粋した内容を書いており、
基礎的な情報となります。また簡便なニュアンスや言葉使いをしております。ご容赦下さい)
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脳卒中は主に次のような分類がなされます。
・脳梗塞
・脳出血
・クモ膜下出血
・一過性脳虚血発作
脳血管を塞いでしまうのか=脳梗塞
脳血管が破れて出血したのか=脳出血
出血が脳と脳を覆うクモ膜の間に広がっている状態なのか=クモ膜下出血
小さな血栓が一時的に脳血管を塞いだのか=一過性脳虚血発作
(上の図には載っていませんが、一過性脳虚血発作は血管が詰まるタイプに分類されます)
という違いがあります。
上の図の
アテローム血栓型は端的に言うと、動脈硬化によって血管が狭くなっていた所に血栓ができて詰まるタイプ
ラクナ梗塞は、脳の深いところにある極細の血管が詰まるタイプです。
また、脳血管を塞いでしまう血の固まりにも
「血栓」と「塞栓」があり、
それぞれの違いとしては
「血栓」・・・その場で生じた血液の固まり
「塞栓」・・・違う場所で生じた血栓が流れてきて血管を塞いでしまうこと
となります。
脳卒中のサイン
脳卒中のサインは端的に言うと
「突然、目や耳、言語、運動に異常が出る」
ことと言えるでしょう。
・腕や足が動かない、痺れる、感覚が無くなったりする
・突然、呂律が回らなくなる。言葉が出なくなる。相手の言葉が理解ができなくなる。
・片目あるいは両目が見えなくなる
・めまいやふらつきで歩けなくなる
・耳が聞こえなくなる
・突然の尋常じゃない頭痛
などです。
脳卒中後遺症に対する”あん摩マッサージ指圧術”
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脳卒中の後遺症により、手足に麻痺が残ったり、関節拘縮してしまった方などに対して
“あんまマッサージ指圧術”は有用と言えます。
動かせなくなった筋肉や靭帯は固くなり、余計に動かせなくなると言う悪循環になります。
あん摩・マッサージ・指圧による外部刺激を与えることで、筋肉や靭帯の拘縮を取り除き、
血流を改善し、筋緊張を緩和させ、疼痛の緩和を目的とします。
運動訓練による筋力向上等も図りますので、結果として関節可動域の改善や運動能力の向上に
繋がります。
脳卒中の後遺症が治るとは言えませんが、拘縮改善や運動機能向上・疼痛緩和は期待できると言えます。
私の父は触られている部位が不明確だったり(触覚不良)、
力の入れ加減がコントロールできないといった後遺症が残っているようです。
マッサージによる触圧刺激で機能回復が見込めないか、
PNFやバランスパッドなどの運動訓練によって深部感覚の機能回復ができないかと
色々と実践&実験をしてみたいと考えています。
父のマッサージの様子や機能訓練の様子もおいおいブログで使わせてもらおうかな(^ω^)
生活習慣病は脳卒中の重大なリスクファクター
脳血管疾患がそもそも生活習慣病の一つですが、
肥満・高血圧・動脈硬化・脂質異常症なども脳卒中を引き起こす重大な要因です。
脳卒中は死へ直結する重い病気ですし、一命を取り留めたとしても後遺症が残れば
後々の生活に多大な影響を及ぼし、生活が激変します。
ほぼ間違いなくQOL(Quality Of Life=生活の質)は下がります。
想像してみて下さい。
大好きで毎日飲んでいたお酒を辞めなければならない、、、
お風呂やトイレ、洗顔、着替えなど誰かの手を借りなければできないことが増える、、、
車に乗れず、仕事に行くこともできなくなるかもしれない、、、
仕事が出来なければ収入もなくなる。どうやって生活していくのか、、、などなど。
脳血管疾患を発症して、元通りの生活を送れる人は稀です。
10月の『脳卒中月間』。
不安を煽るわけではありませんが、
この機会に普段の食生活・運動習慣・喫煙・飲酒など
一度見直してみるのもいいのかもしれません。
私は今月からジムに通う事にしました٩( ‘ω’ )و
参照一覧
第二版 臨床医学各論
聖マリアンヌ医科大学 東横病院脳卒中センターHP
https://www.toyoko-stroke.com/explain/stroke1.html
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