お仕事のお話

プロフェッショナルについて考えてみるおはなし

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こんにちは、なりひら治療院の鈴木です。
12月に入り施術管理者研修など、週末に不在がすることが多くご不便をお掛けしており大変申し訳ございません。
年内は28日までの営業となっております。
お部屋の大掃除だけでなく、身体と心も疲れを落とし、気分スッキリと新年を迎えることができるようお手伝いさせて頂きますので、ぜひ皆様御来院下さい。


さて、先日は社交ダンス教室のダンスパーティーへお招き頂きました。
大学生から始めた社交ダンス。(競技ダンスとも申します)
今までもダンスを通じていろんなご縁を頂戴して参りました。
ダンスをしていなかったら今の職業に就いていることもなかったのではないかと思います。

今回お呼ばれしたのは、
スタンダード部門 元全日本ファイナリスト 三輪嘉広先生・知子先生が主催する
「M’s DANCE ACADEMY」

ラテンアメリカン部門 元全日本チャンピオン 大村淳毅先生・和田恵先生が主催する
「オオムラアツキダンススタジオ」
のパーティーでした。

特に大村先生はこの春から、毎週火曜日の夜に出張施術で伺わせて頂いております。
淳毅先生・恵先生ともに私の施術を受けて下さっています。
大村先生達の現役時代を知る私にとってはまさにレジェンドダンサー。
雲の上の存在、天上人です。
これもまたダンスが繋いでくれた不思議なご縁。
繋いで下さった方に感謝すると共に、より深いご縁にできるように精進していきたいと思います。

ダンスパーティーでは、教室の先生方と生徒さん達がデモンストレーションをします。
これをアマチュアデモンストレーション、略してアマデモと呼びます。
大変盛況ですので、このアマデモに5〜60組、多いと70組以上が出演されます。
それはそれは長丁場。
ですが、今回は先日受講した研修のおかげで、新しい視点からアマデモを考察することができました。

“プロ”とは

野球やサッカーなどのメジャースポーツだけでなく、社交ダンスも含め様々なスポーツや競技で”プロ”という単語が使われます。スポーツだけではありません。音楽や文芸の分野でも使われます。

プロ=「その職業でお金を稼いでいる人」

というイメージがありますが、プロという言葉について考察された論文がありました。

ひとことに”プロ”と言っても、その言葉には概ね3つの意味合いが含まれているようです。

profession(プロフェッション)
・・・ラテン語のprofess(宣言する・告白する)に由来し、15世紀頃から「修練された職業」という意味で使われるようになった。17世紀には「修練された職業に就く人々・団体」を意味するようになった。
(参考文献①:野村英樹,専門職の倫理-プロフェッショナリズム その期待と責務-医師の立場から-,理学療法学 第42巻第8号,730~731項,2015)

 複雑な知識体系への精通,および熟練した技能の上に成り立つ労働を核とする職業であり,
複数の科学領域の知識あるいはその修得,ないしその科学を基盤とする実務が,自分以外の他者への奉仕に用いられる天職である.そして,その構成員は,自らの力量,誠実さ,道徳,利他的奉仕,および自らの関与する分野における公益増進に対して全力で貢献する意志(commitment)を公約(profess)する.この意志とその実践は,プロフェッションと社会の間の社会契約(social contract)の基礎となり,その見返りにプロフェッションに対して実務における自律性(autonomy)と自己規制(self-regulation)の特権が与えられる」

とも、定義されています。
(参考文献②:Cruess SR,Johnston S,Cruess RL,Proffesionalism for medicine:opportunities and Obligations Med J Aust2002 :177 :208-11
訳:野村英樹,健康保険制度における「プロフェッションの自律」内科系学会社会保険連合「ワークショップ」「プロフェッショナリズムと保険診療」)

読者の皆さんは文章が長くて飽きてきていますね。
わかります。

要は
カンタンではない知識や技術を訓練・修得し、その知識や技術で他人に奉仕する職業だよ!
そういう職業に就く人は誠実で勤勉で道徳的でいられるように、自分で自分を律して自分磨きをしなきゃいけないから自分の事ばっかり考えてるようじゃダメだよ!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」


と言うことだと考えます。

まだまだ続きます。
書くほうもカンタンではないですが、一緒に頑張りましょう。

professional(プロフェッショナル)
・・・professionのメンバーであるという意味が含まれる。専門職の個人または集団。

③professionalism(プロフェッショナリズム)
・・・「プロフェッショナリズムとは専門職の集合的行為の総意,あるいは個人的理解,リフレクション,思慮深い行為により獲得されねばならない社会的プロセスである」とも述べられています。
(参考文献③:大生定義,プロフェッショナリズム総論,京府医大誌 120(6),395~402,2011)

わかるようなわからないような、、、(^^;;

「ーism」は主義・主張・思想を表す接尾辞ですから、プロフェッショナル達が持っているその専門的職業に対しての主義・主張・思想」または「プロフェッショナル達が取るべき態度・生き方・在り方」と言えるのではないでしょうか。

プロフェッションに求められるもの


ダンスと鍼灸・あん摩マッサージ指圧
ジャンルは全く違いますが、プロフェッションである以上、”生徒さんや患者さんなど
他者から求められるもの(期待)がある”という事は同じであると思います。
それは大きく捉えれば「社会から求められるもの、社会からの期待」であり、
我々プロフェッショナル達はその期待に応える責務があります。

専門職を特徴づける態度として下記のような性質が求められるといいます。

①公益性②道徳性③専門性
⑴仕事を単なる金儲けの手段と
みなさない
⑴仕事に関する道徳的な
責務を重視する
⑴専門的な能力を重視する
⑵個人的な出世より、仕事の質に
大きな関心を抱く
⑵一連の専門職的な美徳を 陶冶しようとする⑵仕事をより良いものにする方法を常に模索している
⑶仕事を「社会に対して有益な貢献をなすもの」とみなす
参考文献③より

また、プロフェッションとしての職業の特徴は以下の9つだそうです。

1、その活動が公共への奉仕を指向しており、他者の為の奉仕を目指す職業である。
2、抽象的知識体系についての長期にわたる特殊な訓練が行われる。
3、自らの能力の維持向上に生涯努める。
4、その地位を法的ないし社会的に承認されている。
5、後進の育成に責任を持つ。
6、職場を超えた、同職者による組織を形成する。
7、倫理綱領を持ち、行動を自己規制する。
8、報酬が組織化されており、報酬の多寡がその成功を測定する基準とはされない職業である。
(参考文献①より)

なるほど…
これはどうやら、ただ単に『上手に踊れる』だけでも『上手に揉める』だけでもダメそうです。
ましてや「プロ=その職業でお金稼いでる人」的な考えとは異なりますね。

上手に踊れて当たり前、上手に揉めて当たり前、知識があって当たり前。
なおかつ、道徳的な心を持ち、公共の為に働きかける姿勢が必要そうです。

プロフェッショナリズムを貫く人に憧れ、尊敬する

前述のような職業倫理についてのお話を先日の研修で聴いていましたので、
パーティーでデモンストレーションを観ながら、

「生徒さんと先生の関係性って、患者さんと施術者との関係性と似ているなぁ」
「たくさん生徒さんがついていて、さらにみんなが長く習っている先生とはどんな先生なのだろう」
「信頼される先生、好きになってもらえる先生ってどんな人なんだろう」

などと考えておりました。

先生方にとっては失礼な話かもしれません、申し訳ありません…
とはいえ、プロフェッショナリズムを実践する方達が目の前にいらっしゃるのは大変勉強になるのです。

ここからは完全に私の考察になります。
「そういう見方もあるよね〜」くらいで受け止めて頂ければ幸いです。

まず、この”憧れ” という言葉。私は3段階に分かれると思っています。

レベル1:「あの人のダンスかっこいい!踊りたい!」「あの人の指圧は凄そうだ!受けてみたい!」
といった、プロフェッションとしての実績に対しての憧れ

レベル2:「あの人のダンス/指圧に対する取り組みや姿勢、考え方がカッコいい!」
という、プロフェッショナリズムに対しての尊敬

レベル3:「あの人の生き方、在り方がカッコいい!」
という、その人自身への尊敬・信仰・崇拝

レベル1は入口。ぶっちゃけ、マーケティングだと思います。
入ってくる人も多いですが、その人の実績・結果が振るわなくなれば離れていく人も多いでしょう。
定期的に継続して通うというレベルには至らず、「あの人凄そうだからちょっとお試しで・・・」という顧客も多い段階。
入口と出口は表裏一体なのです。
(深そうなことを言ってみる・・・)

レベル2になると先生/施術者への信頼度がグッと上がります。
また、技術や知識、結果や実績が伴っていることは前提になってきます。

「あの先生はこういう指導をしてくれるし、それがすごく腑に落ちるから信頼できるし上達できる」
「この先生は、〇〇な症状の人に対して、△△な考え方に基づく施術をしてくれるのがとても納得できるし、症状も軽くなる」
「その先生は、常に自分自身を律して、自己研鑽し、どんな患者/生徒に対しても分け隔てなく明朗真摯に接してくれるので尊敬できる」

もうここまでくると、レッスンや施術を受けに行くのが楽しみで「辛抱たまらんっ!!」となるでしょう。
先生と相対している時間が嬉しいし、楽しくなるのだと思います。
プロフェッショナルとして仕事をするのであれば少なくともこのレベルまで到達したいです。
このレベルで初めて、患者さんや生徒さんも定着し、「先生」として尊敬される立場になるのではないでしょうか。

また、このレベルになると患者さんや生徒さんの表情も違います。
先生と一緒に踊るだけで笑顔になるし、先生の顔を見ただけで身体や心の緊張が解けるのです。
「先生と喋ってるだけで心がスッとするわぁ〜」
「先生の顔見ただけでホッとするわぁ〜」
と言われたいものです。
(自分がこのレベルに達しているとは言えません(^_^;)

目標や志を高く持ち、一心に自己研鑽を継続し、
自分の為でなく他者の為に奉仕し、ヒト・モノ・カネに執着せず、
人格者であり人気者であることがプロフェッショナリズムを追求している理想の
プロフェッショナルではないかと私個人は考えています。
(※売上や利益、人間関係、身の回りの物はとても重要ではありますが執着してはならないと思っています)

レベル3については、もはや道であり、信仰・宗教。
信仰や宗教は生き方の指針でもありますから、人生の理想像として追いかける背中があっていいと思います。
日常的にプロフェッショナリズムを追求し、その姿勢を継続していれば、自分の頭と体に染み付いて、いずれそれが『生き方・在り方』になってくるでしょう。
オン/オフの切り替えなく、常に、意識せずとも自然とプロフェッショナルとしてふさわしい態度が取れる状態ではないでしょうか。

患者さんや生徒さんからすれば、
「信頼」から「絶対的信頼・信仰・崇拝」というレベルまで達する可能性もあります。
ちょっと恐くもありますが、、、(^^;
先生や施術者側としても尋常ならざるストイックさが求められます。
もはや求道者レベルで、俗世から切り離された世界で生きる人かもしれません。
医療に関していうと、このレベルに到達するとちょっと違う世界へ行ってしまう方が多い印象があります。
標準医療を信用せず、根拠不明瞭なトンデモな世界へのめり込む傾向があるように見えます。
個人的にはレベル2がちょうどいいと思っています笑

資格や免許・肩書きだけでプロフェッショナルは語れない

教師と生徒、施術者と患者、どちらもレベル2くらいの関係性がちょうどいいのではないかと思います。
各レベルを一言で言えば、
レベル1:ミーハー
レベル2:ファン
レベル3:信者
です。
お互いにちょうどいい距離感と信頼関係を構築することが重要ですし、
その為に備えなければならない素養がプロフェッショナリズムだと考えます。
技術や知識はあって当たり前、それ以上の付加価値を求められ、その付加価値を提供し続けることがプロフェッショナルとしての役割なのではないでしょうか。

資格がある、免許がある、独立している、、、
そういう資格や肩書きだけではプロフェッショナルは語れません。
プロフェッショナルとしてのあるべき態度・姿勢を貫き続けることが患者さんや生徒さんとの強固な信頼関係構築の重要な要素であり、Top of Topの一握りの人間になれる必要条件なのではないのでしょうか。

最後に、マザーテレサの有名な言葉で締めたいと思います。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」

マザー・テレサ






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